私はIT業界の大手通信関連会社でネットワークエンジニアとして働いています。
私の学歴は高卒で、過去には長期の無職期間や借金があり、就職してからも転職を繰り返し、
直近の職歴の空白期間中には2年8ヶ月の世界一周旅行に出たりと、
模範のキャリアとは決して相応しくない異質なものですが、現在もなんとか現役でエンジニアをやっています。
この記事ではそんな私のキャリアについて話したいと思います。
現在のスペック
職歴
高校卒業後無職
↓
1社目(21歳)
配線工事
↓
2社目(23歳)
派遣社員 ネットワークエンジニア 金融系ネットワーク構築
↓
3社目(24歳)
派遣社員 音声系ネットワークエンジニア 音声系ネットワーク基本設計構築
↓
世界一周(2年8ヶ月)
↓
4社目(27歳)
派遣社員 キャリア系ネットワークエンジニア PM基本設計
保持資格
CCNA Voice
CCNP
Lpic Level-2
Toeic 980
借金持ちの無職時代
当時私は大阪に在住していました。
名の知られていない三流高校卒業後には運送業界の営業として就職をしましたが、業務内容がまったく自分に合っていなく、即退職。
その後も、寿司屋バイト、焼肉屋バイト、データ入力バイト、パン屋バイトとして働きましたが、どれも1ヶ月以上勤めることもなく退職に至るという、そんな絵に描いたようなダメ野郎。
その後は、ゲーム、アニメ、酒に溺れる日々を過ごし、結局のところ、最後の職歴から1年以上の空白期間が出来てしまいました。
貯金は全て底を尽き、挙句の果てにはクレジットカードのショッピング枠の現金化にまで手を出し、借金は100万にまで膨れ上がることになります。
当然返せるお金もなく、手持ちの二枚のクレジットカードは両方とも利用停止になっており、リボ払いで細々と支払いを行うようになりました。
消費者金融にまで手を出すところでしたが、仕事がないことを理由に審査がおりませんでしたが、今になって思うと、ここで審査に通っていれば取り返しのつかないことになっていたかもしれません・・・
当時、『職業訓練』という政府のプログラムがあり、失業者を対象として月10万円の給付金を受け取りながら就職に必要な知識を学校で学べるいうものがありました。
迷わず申し込み、学校に通い退屈な簿記やワードの勉強をしつつ、月10万円の収入から少しずつ借金を返していきようにしていましたが、そのプログラムは6ヶ月しかなく、その後の生活は保障されていません。
その後はまたニートへの逆戻りです。
無職への救済
借金はほとんど減っておらず、光熱費の支払いにすら四苦八苦する日々。
「あぁ、もう人生詰んだな」
当時21歳の自分は早くも人生の終点を目に据えました。
ある日、人生を変えた出会いがありました。
『ニャーキャリ』
元ニートシステムエンジニアなら誰もが名を聞いたことであろう伝説的な存在である『ニャーキャリ(当時ニーキャリ)』さんのブログです。
彼も同じくニートでありながら、ネットワークエンジニアとしての道を志し、最終的には外資系でバリバリのSEとして働くようになったという、異色で偉業なキャリアを持っている方で、多くのニート達を救ったモーゼのような方です。
現在は既にブログは閉鎖していますが、今でもログを見返すことがあります。
もしあなたがいなければ私は間違いなく首を吊っていました。
あなたのお陰で今幸せな人生を送れています。
道を示してくれて本当にありがとうございます。
「無職でもやれるいい仕事ないかなー」と探していたところにこのブログが目に留まり、最初の記事から全てを読んでしまうほど夢中になりました。
「これならできるかも・・・俺もニーキャリさんみたいに成功したい!!」
彼と私は共通点がありました。
高卒であり、ニートであり、ネットワーク技術に特別興味があったわけではないけど、やれそうだからと理由でキャリアをスタートさせた。
『やれそう』というと現職の方からすると「なめてんのかコイツ」となりそうですが、私には本当にこれしかない、消去法のような形でネットワークエンジニアになることを決意しました。
ですが、未経験が簡単になりたいといってなれるようなものではなく、アピールするための武器が必要になります。
それが『CCNA』と呼ばれる、ネットワークの基礎知識があることを証明する資格です。
早速、参考書を購入し、勉強を開始しましたが、同時に就職活動も始めました。
当時まだ21歳ということもあり、若手を雇いたいという企業も多くあり、運よく就職活動を始めてすぐにとある一社から内定を得ることが出来ました。
待望の無職脱出からの逆戻り
サラッと書きますが、この会社、入社して1ヶ月で退社しました。
ネットワークエンジニアの募集であったにもかかわらず、実際に入社すると工事の部署に配属され、毎日埃だらけになりながら電話線の配線をする日々でした。
でもどうしてもこの仕事は自分に合わず、必死でCCNAを勉強して3週間で取得し、意欲があることをアピールしました。
課長「やっぱ未経験やし若いし、2年は工事で現場を経験せなアカンね」
その1週間後、退職しました。
再度就職活動開始、そしてついに
またもや無職に逆戻りです。
ですが、自分には最強の武器、CCNAがあります(過信しすぎ)。
次は同じ間違いをおかすことはできないので、就職活動にも慎重になり、まずは身動きのとりやすい派遣社員として働くことを決断しました。
前職退社前にすでに派遣会社とは連絡をとっていたので、面接までの段取りは非常にスムーズでした。
こんな未経験の若造に色々アドバイスやサポートをしてくれるなんて、今思うと本当にありがたい。。。
面接は比較的簡単なものでした。
前職を退社したことについても理解を示してくれました。
「当時はやりたいことが思いつかなかったが、次第に自分の好きな分野で仕事がしたくなった。今はネットワークの技術を極めたく思っており、資格も取得した」
年齢が若いこともあって、この理由でもすんなり通りました。感触はいいですね。
面接の翌日には内定の電話がありました。
この企業では念願のネットワークエンジニアとして勤務することとなり、構築のフェーズを担当することとなりました。
本来であれば、監視や運用を経験してから構築へとキャリアアップするというのが定石ですが、CCNAを取得してしていることがプラスに働いたようです。
その後
派遣として働く決断は間違っておらず、残業代が出ない前職と比べて月収は10万円もアップしました。
業務量が多かったんで非常に収入は多かく、ほとんどを借金の返済にあてたので、すぐに借金ゼロの綺麗な体に戻ることが出来ました。
そんな優良待遇でしたが、約2年後、23歳のときに退職することになります。
※続きはこちらからどうぞ。
『元ニートの派遣ネットワークエンジニアだけど、上京したら年収大幅アップして大企業の正社員になれた』
未経験からネットワークエンジニアになる方法
仕事の探し方
私が一社目でネットワークエンジニアとして入社しましたが、実際には工事を担当させられました。
この経験から、転職サイトの求人から自分で仕事をさがして応募する、という方法はおすすめできません。
多くの企業は転職サイトのエージェントを介して人材を探しますが、私たちが仕事を探す際にも、そのエージェントを通じて転職先の内部事情や詳しい仕事内容などを探る、ということが重要になります。転職活動の際には第三者から転職先企業の評判を聞くことが重要となります。
エージェントも得体の知れない企業を転職者に紹介するということはしたくないですし、エージェントを介することで人材と企業間に生まれる誤解などの発生も防ぐことができます。
『リクナビ』のような求人検索サイトで求人の動向を調査し、業界最大手でもある『
Duda』や『
リクルート』などにキャリアカウンセリングをしてもらい、求人の紹介を依頼するという流れが一番安全かと思います。
未経験だけどまだ年齢が若いという方には、同じく業界最大手の『パーソル』が実施している『若者正社員挑戦プログラム』もお勧めできますね。
資格の取り方
私のように未経験からネットワークエンジニアになるためには資格の取得が一番の近道です。
ネットワークエンジニアとしての登竜門であるCCNAの取得はほぼ必須となっているところも多いです。
資格勉強の際には下記の参考書をお勧めいたします。
『徹底攻略 Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1 編』
『徹底攻略Cisco CCNA Routing & Switching教科書 ICND2編』
私もこちらの二冊を使用し1ヶ月もかからずにCCNAに1発合格しました。
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