中国の美しい湖として、九寨溝がよく取り上げられますが、それに負けず劣らず美しい「カナス湖」が日本から最も離れた中国の遠い遠い西、新疆ウイグル自治区の最北端に位置しています。
日本では九寨溝ほどの知名度はないカナス湖ですが、中国国内では、最も美しい場所の一つとして知られており、多数の観光客が中国全土から集まります。
カナス湖は中国では非常に重要な観光地の一つですが、地球の歩き方のようなガイドブックには掲載されておらず、国内のインターネット上の情報にも限りがあります。
また、新疆最北端だけあって、アクセスが非常に難しく、外国人が泊まれる宿も限られているので、外国人の観光客がツアーなしで訪れるのは非常に厳しいのが現状です。
そんなカナス湖ですが、2018年9月に私個人がツアーなしで訪れました。
そのときの記録と行き方をご紹介します。
宿泊場所について
こちらが私が滞在したホステルです。
電話番号 : 17799062031
価格 : 一泊100元
新疆ウイグル自治区内では、外国人が滞在できる場所は非常に限られています。
事前にいくつかの宿に問い合わせしてみましたが、ここが唯一外国人を受け入れており、値段も手頃でしたのでこちらを選びました。
また、私は事前に予約をしていきましたが、予約無しで訪れたベルギー人は、部屋が空いているのにも関わらず、予約をしていないからと言う理由で滞在を断られていました。
おそらく、外国人を受け入れる際には宿側も事前の申請などが必要なのかもしれませんので、必ず予約をしてから訪れましょう。
アクセスについて
私はウルムチから出発し、夜行バスやシャトルバスを乗り継ぐ方法を選びました。
電車とバスを乗り継いで行く方法もありますが、私の方法が最安かつ最も快適な方法だと思いますので、こちらを紹介します。
ウルムチから
烏魯木斉長途車站より、片道175元、20:20発の夜行バスで所要時間約8時間で北屯(ベイトゥン)に向かいます。
ちなみに、カナス湖内での食事は物凄く高価で、レストランは目が飛び出るほど高く、カップラーメンなどは下界の約3−4倍の値段がつけられています。
節約思考の方は、カップラーメンやお菓子を買い込んで行きましょう。
北屯から
到着した北屯バスステーションと同じ場所から発車する、片道40元、10:00発の売登峪(エントランス)行きのバスに乗り込みます。
ちなみに、これより先からは買い物ができる場所はカナス湖までありません。
カナス湖ではすべてのものが高価になるので、最後の買い物はここで済ませておきましょう。
売登峪(エントランス)から
ここでチケットを購入します。
価格は285元で、これは入場券と区間車と呼ばれるシャトルバスのチケットを兼ねています。
カナス湖は広大でシャトルバスの利用はほぼ必須です。
絶対に失くさないように大事にしまっておきましょう。
入場券の有効期限は特に定められていないので好きなだけカナス湖内に滞在できますが、シャトルバスの有効期限は2日です。
シャトルバスのチケットはカナス湖の遊客中心で再度購入することができます(50元)。
このあたりから大量の観光客現れ始めます。
ここから出発するシャトルバスに乗って遊客中心に向かいます。
遊客中心から
ここにはお土産屋や(値段だけは)超高級レストランが並んでいます。
ここから私が滞在する宿までは約1キロほど、歩いてたどり着くこともできますが、近くまでバスも出ています。
喀纳斯湖游客码头行きのバスに乗り込みます。
見つからない場合は、そのへんのスタッフに
「我要去码头(ウオーヤオチーマートウ)」
と聞いてみてください。
ホステルに到着
游客中心から2つ目の村がホステルのある場所です。
停まってくれないときもあるので、事前にドライバーにホステルの住所をみせておいたほうがいいです。
普通の村のようですが、Wi-Fiやホットシャワーやお湯の提供もあり、とても快適です。
観光
カナス湖のハイキングは最高です。
牛と一緒に歩いたり
真っ青な湖
大量の観光客と出くわしたり
カナス湖最大の見どころは、カナス湖自体と、神仙湾、月亮湾、卧龍湾の三大湾です。
それぞれはシャトルバスで繋がっており、簡単に観光することができます。
神仙湾
月亮湾
卧龍湾
おすすめポイント
月亮湾から卧龍湾にかけてはシャトルバスではなく、是非徒歩で観光してみましょう。
ハイキングコースは非常によく舗装されており、危険な場面はありません。
道中このような絶景を拝むことができます。
まとめ
まだまだ外国人観光客には知られていない秘境であるカナス湖。
情報はすくないのが現状ですが、その分たどり着いたときの感動は忘れがたいものになるはずです。
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