キルギスでスリ被害 汚職警察に賄賂を払ってパスポートを取り戻した話

旅行
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私が世界一周中、2回スリ被害に遭遇しました。

勿論、どちらも最悪の事件として深く印象に残っていますが、今回の事件は非常に悪質で、大きく落ち込んでしまったものでもあります。

 

旅行者をターゲットにしたスリとそれをビジネスにしている汚職警察。

日本では信じられないことですが、ある国ではこのようなことが日常のように起きています。

 

私が世界一周中にキルギスの首都ビシュケクに滞在中していたときに発生したスリ被害の一部始終をお伝えします。

 

この体験談で、自分がスリにあう可能性は常にあるということを再認識して、安全に旅行ができるようにしっかりとスリ盗難対策する機会を提供できればと思います。

 

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事の始まり

 

 

町の中心地にある観光客が集まる市場、「オシュマーケット」に訪れたときのことです。

それ以前にも何度かはこの市場に訪れていたため、雰囲気にも慣れていました。

 

その日、いつものように市場を訪れ、いつも通っているお気に入りのレストランで昼食をとりました。
レストランを出た後、軽く散歩をしようと思い、目的地もなしにただ歩いていたところで事件は起きました

 

スリ発生

 

 

普段はショルダーバッグをたすきがけにして、体の前で持つようにしているのですが、
その日は周りに人が少ないこと、あとは歩きなれた場所でしたので少し油断をしてしまい、バッグを体の後ろにまわして歩いていました。

 

しばらく歩いていると、バッグのジップが開けられる感覚が背中を伝わりました。

 

あ、やられたと思い、後ろを振り返りバッグの中を見ると、パスポートとクレジットカードを入れたケースがなくなっていました。そして、後ろには、40から50歳ぐらいのおばさんが真後ろに立っていました。

 

間違いない、コイツがやった。

問い詰めました。

 

ですが、私は現地の言葉は分かりませんし、そのおばさんも英語を理解しません。

バッグの中を見せろと身振り手振りで伝えても、しらばっくれるばかり。
そこでおばさんの携帯が鳴り、誰かと話出しました。

ここでおばさんに携帯を使わせたのが間違いでした。

 

1分もしないうちにロシア系の大男が現れ、おばさんをかばい、自分に対し現地の言葉で罵りはじめました。
何を言っているのかは理解できませんが、ジェスチャーで「お前は頭がおかしい」と言っていることは理解できました。

 

おばさんがその場を立ち去ろうとしたので、追いかけようとしましたが、
ロシア系の男に腕をつかまれ押し飛ばされました。

周りにはいくつかのお店があり、店員は一部始終を見ています。

ですが、彼らは私を助けようともせず、押し飛ばされて転んだ自分を見てニヤニヤしていただけです。

 

そうしているうちにおばさんは視界から消え、30分ほど市場を探し回りましたが、結局見つからず、そのまま帰路に着きました。

 

宿泊していたゲストハウスに到着し、スタッフに一部始終話しました。

 

「明日一緒に警察に行こう。スリはよくあること。次からはパスポートは外に持っていかないことだ。」

 

キルギスでは基本的にパスポートの携帯が義務付けられており、パスポートの原本を持っていなければ、悪徳警察に因縁をつけられて罰金を請求されると聞いたことがあったので、毎日パスポートを持ち歩くようにしてました。

ですが、もう時既に遅しです。

 

汚職警官からのオファー

 

明日、宿のスタッフと警察署に向かいました。
一見警察署とは思えないような無機質で監獄のような雰囲気の建物。
受付を終えた後、いくつもの格子扉をくぐり、事情聴取をする部屋に着きました。

宿のスタッフに訳してもらいつつ、被害にあった状況を説明します。
そこで、別の警官が割って入りました。
彼が持つスマホには、Google翻訳の画面。そこには、

 

「もし俺がパスポートを取り返したらいくら払う?」

 

という趣旨の内容が書かれていました。
なるほど、こうやってスリグループと繋がって金を稼いでいるのか、と思いました。

 

「彼は絶対にパスポート見つけられるといっている。見返りは100ドル。どうする?」

 

パスポートの再発行には面倒な手続きが必要で、結果的には100ドル以上はかかります。

私には選択肢はありませんでした。100ドル払うことを了承し、その警官の後ろに着いていきました。

 

見慣れたパスポート

 

 

車窓からみる警察署は無機質で冷たかった。

 

警官が運転する車の助手席に乗り込み、事件が起きたマーケットまで向かいます。

運転中、警官はウォッカをラッパ飲みしていました。

 

マーケットに到着し、警官は車を降り、混雑している市場入り口に消えていきました。

 

数10分後、戻ってきた警官の手には私のパスポート。

スリ、警官への憤り、パスポートが返ってきた安心感、複雑な心境でした。

 

「じゃ、例のものを」と言わんばかりの警官の笑み。

 

金は宿にあるからそこまで乗せてくれといい、警官はまたウォッカをラッパ飲み、宿へと向かいました。

宿に到着し、オーナーに悪徳警官の事情を伝えました。

 

「100ドルは高すぎる。相場は50ドルだぞ」

 

賄賂の相場ってなんだよ・・・

 

「キルギスの警察は汚職まみれだ。金を出さないと奴らは絶対に動かない」

 

50ドルを握り締め警官の車に戻りました。

 

「今払えるのは50ドルだけ。もしこれ以上はらったら日本に帰れなくなる。これで見逃してくれ」

 

警官は渋りながらも満足げに50ドルを受け取りました。
ウォッカのボトルが2ドルで買えるような物価の国、50ドルでも彼らにとっては大金です。

 

今回の事件で感じたこと

 

結局のところ今回の事件は私の注意不足から発生したものです。
本来であれば、観光客が集まる場所や人が多い場所ではバッグは必ず前で抱えるようにすべきですが、それを怠っていました。

 

残念ながら、今回の事件でキルギスに対しての印象が最悪になってしまいました。

 

汚職警官、スリ、助けてくれなかった市場の人達。
勿論キルギス人全員が悪人だと思っているわけではありませんが、スリなどの犯罪が旅行者に与える悪印象はかなり大きなものです。
私はその後中央アジアを周遊するつもりでいましたが、すぐに出国し、別の大陸へ移動しました。
この国には2度と訪れることはないと思わせるほど、インパクトのある事件でした。

 

今回は不幸中の幸いでパスポートが帰ってきましたが、

海外旅行保険に入っていれば、パスポート盗難にあった際にもパスポート再発行費用や、ホテル等の滞在延長はすべて保険金の対象となります。

海外旅行の際には、かならず海外旅行保険海外保険付帯のクレジットカードを持つようにしましょう。
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