
世界一周をして英語力を向上させたい、と思っている方は多いと思います。
私は実際に、世界一周のおかげで中学生英語からTOEICで980を取るまでに大きく成長しました。
ですが、ただ旅をしているだけでは勿論英語力は伸びません。
言ってしまうと、世界一周するために英語力は必要ありません。
英語話者の割合は全世界の人口のたった20%で、その中でもネイティブの英語話者の割合は更に少なくなります。
ラテンアメリカや旧ソ連圏、中国を旅をする際には英語の通じなさに驚くことになるでしょう。
世界一周で英語力を向上させることはできます。
ですが、その環境を作るためには自分から努力する必要があります。
下記は、全て私が実践したもので、少なくともある程度は英語力の向上に貢献したと思われるものです。
地球の歩き方や日本人のブログは読まない
まず、旅人定番の「地球の歩き方」は読まないようにし、情報収集源は全て英語圏のウェブサイトから集めるようにしましょう。
英語で読めるガイドブックといえば「ロンリープラネット」ですが、地球の歩き方とは比べ物にならないほどの文字数、情報量です。写真やイラスト、カラフルなフォントなど、ビジュアルで伝える地球の歩き方とは違い、ロンリープラネットはひたすら活字です。
圧倒的な量の英文を読むことに慣れるまでに多少時間はかかりますが、ここでしっかりと英文を読む癖をつけてしまいましょう。
また、日本人人はブログや地球の歩き方によく取り上げられる観光地やレストランに行きがちで、ロンリープラネットでオススメされる場所には数多くの西洋人が集まります。
旅行の相棒兼英語の練習相手を探すには、まずロンリープラネットに掲載されている宿やレストランに顔を出してみましょう。
宿の選び方
日本人が集まる宿は居心地がいいのはわかります。
ただ、英語学習にとってはこの居心地のいい環境は能力向上の弊害でしかありません。
先程挙げたロンリープラネットで取り上げられている宿は間違いなく西洋人が集まる宿です。
または、Booking.com等のホテル予約サイトで英語圏からの利用者が多くレビューをしている宿を選びましょう。
そのときの選ぶ基準があります。
一部屋にベッドが8台以下
あまりに大人数だと旅人付き合いがサラッとしており、あまり会話が生まれにくいです。
カーテン付きでなかったり、ベッドの上に座って向かい合って話せるレイアウトであることも重要ですね。
小規模かつリビングが一つだけ
人数が多ければ多いほど人間関係が気薄になりがちなのはホステルでも同じです。
また、リビングや人が寛げる場所が限られているほうが人が分散しにくいです。
ソファに座ってるだけで練習相手が集まってきます。
キッチンがある
料理中の会話はスモールトークの練習に絶好のチャンスです。
誰かが料理してるときには適当に「いい匂いだね」とか「何を作ってるの?」とか適当に話しかけてみましょう。
話が続かなくても適当に区切りをつけて去ればいいだけなので、そんなに気まずくならないのが料理中の会話です。
朝食付き
これも他の旅人と話をするチャンスになります。
同じテーブルに座っているのに会話をしないなんて少し気まずいですよね。思い切って話しかけるいい機会です。
パーティーホステル
一階に備え付きのバー、深夜まで続く音楽。これは私の大嫌いな類の宿ですが、若い人やパーティー好きにはおすすめできると思います。
スマホ、PCの位置設定と言語は全て英語に設定
英語の勉強をするときには、起きてる時間は常にその英語に触れることを心がけたいところです。
スマホ、PCの言語と位置設定を変え、英語圏の情報しか目に見えないようにしてしまいましょう。
このベネフィットは旅の中にも現れます。特にGoogle Mapの英語表示化です。
他の旅行者と話すときには、自分の旅程を説明したり、おすすめの場所を聞いたりすることが多くなると思います。
ただ、地名を言うときに日本語発音だと理解してもらえないことが多いです。
例えば、国の「キプロス」ですが、英語読みだと「サイプロス(Cyprus)」になります。
「KI PU RO SU」という日本語発音だと十中八九伝わりません。
地名を英語で正確に発音出来るということは、旅人にとっては必須のスキルといってもいいでしょう。
英語脳に休む時間を与えない
英語学習で一番重要なのは、どれだけ英語を浸かる環境にいる時間を増やすか、ということです。
英語で考え英語で読む話す習慣が増え、徐々に構築されるのが「英語脳」。
ですが、この英語脳は少しでも使わない期間があると一気に衰えていきます。
ある言語学者によれば、「(ヨーロッパ言語共通参照枠の)B1レベルにまで到達した言語力は大きく衰えることはない」とのことです。
B1レベルは「習得しつつある者。中級者」と位置づけで、下記の能力があることが指標となっています。
- 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
- その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
- 身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のある文を作ることができる。
一説によれば、350-400時間の勉強でこのレベルにまで到達できると言われています。
それまでは出来るだけ、英語脳を継続させるようにしましょう。
外国人の恋人を作る
旅中にパートナーができて一緒に旅をする。そういうことって意外と出来てしまいます。
私も旅中に台湾人の彼女ができました。
彼女は日本語を話せず、私も中国語は話せないので、意思疎通は全て英語で行います。
ですが、第一言語が英語ではない者同士で英語を相互勉強するときに発生してしまう一つの大きな問題が、
ブロークンイングリッシュでも通じてしまい、正しくない英語を話すことに慣れてしまう、ということです。
私と彼女の会話は、英語、日本語、中国語が混ざり合ったとても奇妙なもので、英語の文法も滅茶苦茶で、
たまにその癖が抜けきれず、あまり適切ではないドストレートな表現になってしまうことがあります。
あまりに打算的な物言いにはなりますが・・・本気で英語向上を狙うためだけのお付き合いをするのであれば、
自分より少し上の英語力を持っている人のほうがいいと思います。
総括
以上が、私が世界一周中に実践した英語学習方法です。
お勧めの教材なども紹介できればとは思ったんですが、
実のところ、旅中に単語帳や文法書を使って勉強したことはなく、全て実践で得た英語力なのでこのような内容になりました。
お力になれると幸いです。

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[…] 世界一周をしながら英語力を伸ばすための実践重視の勉強法 本記事はこち… […]
[…] ※『世界一周をしながら英語力を伸ばすための実践重視の勉強法』より抜粋 […]