治験の目的
治験とは、くすりの開発のために必要な臨床試験のことです。薬は市販される前に、安全性と忍容性を治験で確認される必要があります。治験は、日本や海外の患者さんに薬を届けるためには必要不可欠です。治験を行うことなく薬が市場に出ることはできません。
要約
謎の薬を飲んで健康を対価に金をもらう。
そんな治験(人体実験)に参加した体験をシェアします。
なぜ海外で治験に参加するのか?
日本での治験は、負のオーラを纏った子供なのかオッサンなのかなんとも言い難い顔つきのワケアリ中年が不労所得を求めて集まります。
しかし、海外治験の参加者の雰囲気は全く異なります。
日本での治験と比較した海外治験の特徴はこちらです。
- 報酬が高額
- 航空券はすべて治験会社が負担
- 年齢制限が甘い(高齢者でも参加できる)
- タトゥーOKが多い
海外治験に参加する人のほとんどが長期旅行者と現地の留学生です。
交通費は全て治験会社負担となるので、バックパッカーには都合がいいというわけです。
今回はベルギー、ブリュッセルで行われた治験に参加してきました。
治験参加の報酬と交通費について
入院期間は12日間、報酬は2200ユーロ(28万円)、航空券1000ユーロ(13万円)
私はベルギー渡航前は台湾におり、ベルギー出国後はメキシコへ向かいました。
航空券① 台湾→ベルギー
航空券② ベルギー→メキシコ
これらの航空券をすべて治験会社負担で購入。
つまり、台湾からメキシコ、ほぼ地球の裏側まで自己負担なしで行くことができた、ということです。
ここからは、治験参加から報酬を手に入れるまでの経緯と体験談を記します。
治験の流れ
①事前検査
まずは、事前検査前にブリュッセル入りです。
食事内容や早寝を心がけつつ、少し市内を観光しました。
事前検査では、健康状態を確認し、治験参加に適しているかをチェックします。
日本でやる一般的な健康診断と変わりなかったですね。
ちなみに日本人リクルーターとベルギー人(日本語ペラペラ)が全部通訳してくれたので、英語、フランス語が話せなくてもOK。
②結果出るまで観光
10日ぐらい間があったので東ヨーロッパを周遊してきました。ルーマニア→セルビア→コソボ→マケドニア→ブルガリア。
ヨーロッパ内はLCCやバス網が発達してるんで短期間でも旅しやすいですね。
③入院開始
元々6名に投薬が行われる予定だったのですが、入院前の検査で3名が抜けることになり、結果だった3名で広い病室を使うことになりました。
薬の副作用
気になる薬の副作用ですが、一部肌荒れなどの症状がでるかも、と聞かせれていました。なので、入院中は毎日体全部、股間もドクターに検査してもらう必要がありました。
最初は少し抵抗がありましたが、二度目以降は、「あーはいはい、ちゃんとチェックしてね」という感じでポロンと出して検査してもらってました。
結果的に言うと、副作用に関しては参加者全員一切問題なかったです。
施設内の設備と食事
施設内の設備は非常に快適です。
テレビ付きのベッド、10台ぐらいのパソコン、PS4にXbox 0、シアタールーム、勉強室、ビリヤード台まであります。
食事は1日3食+スナックです。

朝ごはん

昼ご飯

晩御飯

スナック
施設内のキッチンで調理してくれるので、毎日出来たてが食べられます。
カフェインなしのコーヒーも提供されます。
④結果出るまで観光
退院後、また10日ぐらいの検査待ち。
フランス→イタリア→オーストリア→チェコとガッツリ西中央ヨーロッパを周遊。
⑤事後検査
本来なら薬は全部体内から抜けて、事前検査と同じ検査結果になっているはずです。
問題あれば再検査となりますが、呼び出しがなかったので問題なかったんでしょう。
⑥出国
事後検査後に再検査があるかもしれない可能性を考慮して、3日後にメキシコへ飛びました。
真冬のヨーロッパのドンヨリとした天気からうってかわって快晴のカンクン。
治験で稼いだ分しっかりとバカンス気分を味わいました。
⑦入金
2回に分けて振り込みが行われ、1ヶ月後ぐらいには全て受取りました。治験の報酬、航空券、合計で40万円前後の振り込みがありました。
感想
大満足です。
当初は副作用を心配していましたが、健康的な食事で早寝早起き規則正しい生活ができたので、むしろ健康になったように感じました。
おかげで、不健康な生活になりがちの旅中にできてしまった顔のニキビが全てきれいになくなりました。
12日間快適な自堕落生活をさせていただいた上にお金までもらうという、厳しいバックパッカー生活には最高のご褒美でした。
機会があれば是非また参加したいと思います。
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[…] ベルギーでの治験については『【海外治験】人体実験?!ベルギーでの治験で40万稼いだ体験談』からどうぞ。 […]